スーツの歴史

  スーツというものはビクトリア王朝時代に確立され、1920年代頃に現在のブリティッシュスタイルが確立さてたと言われています。それはイングリッシュ・ドレープとハッキングシルエットが基調となって角張った肩のシルエットに腰には胴が絞られたシルエットが作られ、上着の丈はヒップを隠すぐらいの長さがありバックスタイルには深めのサイドベンツが入るのが一般的とされています。しかし、本来のクラシックなスタイルは ノーベントが正統で50年代以前のスーツはほとんどがノーベントで60年代から浅めのサイドベントが流行り、60年代後半から深めのサイドベントが多く見られるようになりました。

 下記は弊店の商品から年代別にそれぞれの時代のものをピックアップして簡単にその特徴を説明しております。それぞれの時代の流行が一目でわかるようになっています。
  これらのスーツは腕のいい職人が作り上げたまさに芸術だと思うのですが皆さんはどうでしょうか。
NO.1  1930年代
このスーツは30年代のビスポークスーツで 30年代特有のシングルのピークドラペルの形をしています

トラウザーはハイバックで
又深め、バックストラップが付いており、そこでウェスト調整するレアなディティールをしています。

又、3つ釦の真中の裏に
拝み合わせ用の釦が付いてます。尾錠はブルースチールを使って30年代を存分に堪能できます。

生地もしっかりしておりハンド
メイド特有のヨレた感じが昔を感じさせてくれます。

最近は30年代のものはかなり手に
入らなくなっておりとても貴重な一品。

                  

(SIZE39 W83 ¥138,000 2pc)

NO.2 1940年代

このスーツは1940年代のもので襟のラペルの形が広く特徴のある形をしている。トラウザーは裾が広くダッポリした感じがある。30’スタイルの名残。トラウザーの右フロントにフラップつきのポケットが付くのも特徴的。

コンディション、凝ったディテールはかなり希少!

テーラー:不明

(SIZE38 W75 ¥98,000 3PC)
NO.3  1940年代


このスーツは1953年に製作されたものだが典型的な
40年代のダブルスーツスタイルである。

独特の比翼のラペルにシェイプされたウエスト、トラウザーはダップリした感じで裾は広い形をしている。

しかしながらシルエットはとても綺麗。

色はチャコールグレイ。

テーラー:Jon Callier

(SIZE40R W78 ¥98,000 2PC)
No.4  1950年代

これは50’のスーツで綺麗なヘリンボーンの生地をしている。この時代の特徴はやや広めのラペルと裾の広いトラウザーが一般的。

3pcでかなりがっしりとした造りになっている。

裏地はとろけるようないい裏地を使っておりかなりいいコンディションで希少品である。

テーラー:George Harrison

(SIZE:40R W80 ¥98,000 3PC) 
No.5   1960年代

これは60’の典型的なピンストライプのブリティッシュスタイルスーツである。襟が細くなっており全体のシルエットもシャープになっている。

トラウザーは60年代から極端に細くなりタイトなシルエットになった。

基本的に3つボタンでトラウザーのポケットの裏地はいいものはナイロン製になっているのが60年代の特徴。

テーラー:Adamsons(West End) 

(SIZE:38S W87 \68,000 3PC)
 No.6  1970年代


これは70年代の典型的な2つボタンスーツである。

このスーツはあの伝説のテーラー、トミー・ナターの作品である。彼はビートルズ、ミックジャガー、エルトン・ジョン等ミュージシャン御用達のテーラーとして有名。

また、彼のカッティングテクニックは伝説となっている。

70年代のものは徐々に襟が大きくなり2つボタンの位置も下に下がってくる。

テーラー:Tommy Nutter(SavileRow)

(SIZE40〜42 W92 \78,000 2PC)








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